ロッベルト・ヴァイヌ(Robbert Wijne)

以下の記述は、Dr.Bouterse(バウタース博士)の 学位論文[1]からの引用である。

ロッベルト・ヴァイヌは1698年10月30日にオランダのナイメーヘンで生まれた。ヘンドリク・ヴァイヌ(Hendrik Wijne)とアールチェ・テメン(Aaltje Temmen)との婚姻により誕生した長男である。父はおそらく錠前職人であった。1724年4月9日に結婚、8人の子どもをもうけている。そのうちの何人かは、音楽関係の職についている。 ロッベルト・ヴァイヌが製作したかなりの数の楽器やそのパーツは、主としてオランダの博物館やプライベートコレクションに残っている。 ロッベルト・ヴァイヌは、1774年7月30日にナイメーヘンにて没した。一族は少なくとも2軒の家を所有しており、かなり裕福だったと思われる。特筆すべきことは、この一族には、少なくとももう一人、ヴィレム・ヴァイヌ(Willem Wijne)という名のフルート製作者がいたことである。ヴィレム作のフルートも一本現存している。

写真のフルートは、ユトレヒトのプライベートコレクションのものである。見ておわかりかもしれないが、トップテノン(訳注:頭部管に差し込むジョイント部分)は、カーボードリングがないと音が出ない状態にある。しかし、それをつければだいじょうぶ! これは、それなりの奏者が吹けば、きちんと音を奏でる楽器なのである。

この楽器はおそらく果樹材でできているが、私が思うに、亜麻仁油が染みこんだために重量が増している。このようなシンプルな楽器に、美しい装飾の施されたキーがついているのは、不思議なことである。

 

オランダには、ロッベルト・ヴァイヌ作のフルートが6本ほど現存している。私はそのうちの3本を計測し、上記ユトレヒトのフルートをコピー製作している。これはおそらく1755年のもので、後期のフルートである。これはとてもよく歌う楽器である。

個人的に、私はこのフルートを大変気に入っている。詰まった感じなどがなく、ベゥカース (Beukers)よりももう少し葦ぶえのような特性のあるフルートである。とても小さい歌口で、音がひじょうによく通る。吹き込むと、本当に大きな音が出る。

最後になってしまったが、重要事項として私がヴァイヌのフルートについて述べておきたいのは以下のことである。ベゥカースやタッシ(Tassi)が誰もに好まれる一方、ヴァイヌの場合は評価が二分する。つまり、この楽器をただ単に嫌いだという奏者たちがいる一方で、手に入れてすぐ、また、長年使用してからも愛用する奏者もおり、そういう奏者は、決まって「このフルートをほとんど、どんな曲にも使っている」と言うのである。ぜひその証言コメント、そしてジェドのコメント もご覧ください!

下の写真のフルートは、オランダにある別のプライベートコレクションのものである。なかでも、408と415の中部管はとてもよい。

[1]「オランダの木管楽器とその製作家、1660-1770年」バウタース(Bouterse)博士の学位論文。著者あるいはオランダ「家庭音楽協会」 huismuziek@bigfoot.com を通してCDROMの入手が可能である。

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Simon Polak: Early Flutes

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